
保険適用の矯正治療/期間短縮プラン
保険適用の矯正治療/期間短縮プラン
保険適用の矯正歯科治療とは、厚生労働大臣が定める疾患に起因した咬合異常に対する矯正歯科治療です。保険適用される矯正歯科治療の例としては、次のようなものがあります。
当院では顎変形症の矯正歯科治療も行っており、担当ドクターは日本矯正歯科学会指導医・認定医と日本顎変形症学会認定医(科目:矯正歯科)の2つの資格を有しております。
一般的には顎変形症の治療では術前矯正後、外科手術を行い、術後矯正に咬み合わせを調整するため、4年以上の治療期間がかかることが多くなっています。当院ではこの治療期間を短縮するためのアプローチをご提案しております。
従来の顎変形症治療は、手術前に目的とする位置へ歯を移動させた後、手術を行い、術後に最終的な咬み合わせを獲得するため、術後矯正を行ってきました。そのため、全治療期間は5年以上かかることもありました。近年、歯科矯正用アンカースクリューが保険適応され、顎変形症治療にも併用が可能となりました。歯科矯正用アンカースクリューの併用により予知性の高い歯の移動、治療期間の短縮が可能となりました。
また手術直後には、RAP(Regional Acceleratory Phenomenon)、SAP(Systemic Acceleratory Phenomenon)と言われる骨の代謝が活発に行われる現象が起こり、この期間は歯が早く動くことが報告されております。そのため、手術後の歯の動きやすい時期に術後矯正を行うことにより、矯正治療期間の短縮を可能とします。この治療では、術前矯正期間を半年から1年程度行い、その後外科手術へ移行できるため、治療の早期に顔貌の改善が図られることや、全体の治療期間を短くすることが可能です。
従来の保険適用の矯正は術前矯正→外科手術→術後矯正の3つのステップですが、サージェリーファーストは外科手術→術後矯正の2つのステップです。治療期間の短縮、早期の顔貌の改善は得られますが、矯正治療、手術共に自費診療となります。
顎顔面に外科手術が行われるとRAP (Regional Acceleratory Phenomenon)、SAP (Systemic Acceleratory Phenomenon)と呼ばれる炎症反応が起こり、この炎症によって一定期間(およそ2か月~3か月)骨代謝が促進される(歯が早く動く)ことが確認されております。このアドバンテージを得られる期間を利用し、歯列矯正を行うことで治療期間を短縮化してまいります。
骨格的な要素が原因で、受け口となっていたり、歪んでしまっていたりする方のお口の中では、上下顎の正常な咬み合わせの位置ではなく、口腔内の環境に合わせて歯が咬み合うようにならんでいます。(負の咬み合わせの状態となっている。) 外科手術が行われた後の口腔内で咬み合わせも改善されると、新しい咬み合わせの状態に適合しようとする力が働くため、歯列の移動や咬み合わせの改善が得られやすくなります。
歯科矯正用アンカースクリューとは、小さなネジのようなもので、顎骨の中に埋入し、骨を固定源として歯の移動を行います。歯科矯正用アンカースクリューを併用することで、移動させたい歯を効率的に移動させることができ、望ましくない反作用を防止できます。歯の移動が精密に予知性高く行えることから、治療期間の短縮、治療結果の向上に役立ちます。2014年より歯科矯正用アンカースクリューを顎変形症患者の術前矯正治療に併用できるようになり、治療期間の短縮が可能となりました。
このような症状の方にご来院いただいております
顔面の中心にある上顎骨を鼻の横から後方にかけて歯に平行、水平に骨切りし、歯列を含む上顎骨を分離させる術式です。上下的・前後的・側方的な移動が可能となることから、ロール、ピッチ、ヨーの改善が可能となる。また、ルフォーⅠ型骨切りのみの単独手術は頻度として少なく、下顎枝矢状分割術(SSRO)と併用されることが多い。
下顎枝矢状分割術と呼ばれる術式で、下顎骨を矢状方向に分割して後方や前方に移動させる手術です。反対咬合などの顎変形症に適応され、顎矯正手術の中では代表的な術式です。代表的なリスク・後遺症は腫れ、出血、術後の感染などが挙げられます。ダウンタイムはおよそ1か月程度。